企業が「こんな効能があるよ」と役所に申告した食品を、「機能性表示食品」というらしい。企業の申請を受けて国(=日本政府)が審査し、審査を通った食品のことを、「特定保健用食品(略してトクホ)」というらしい。
つまり、日本語経済圏においては、
「日本政府の審査を通らなかった/日本政府の審査を通らないと予想される、しかし『健康に資する食品である』と企業が表示したいと希望する食品」は、すべて、「機能性表示食品」になっていると考えてもよさそうだ。
「機能性表示食品」には、売り手の守銭奴猛々しい姿勢が透けて見える。「消費者を誤解せしめても買わせたい」「ミスリードオーライ」「儲かりゃいいんだよ儲かりゃ」という売りっぷりである。こんなひどいやり口は、ブランド価値やら評判やらで生きている民間企業からはおよそ出てこない発想である。だから私は思ったのだ、こりゃあ
直接「客」と対峙したことのない(あるいは対峙しなくても済む)職業の人の発案に違いない、と。こんな発想をするのは、詐欺師か政府のいずれかである。食品パッケージへの表示という
国(日本政府)の許認可制度ありきの話だから、政府が発案したものであろう。国の制度なり政府なりを信頼する人々の層を調べあげたうえでの
「税収アップ」企画てなところだなと思って調べたところ、案の上、
政府の企画であったことがわかった。
『
紅こうじなど「機能性表示食品」始まりは安倍政権の「経済成長戦略」 トクホより緩い規制、企業には便利』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/317944「トクホより緩い規制、企業には便利」という表現には、事件を軽く見せようという意図が感じられる。
すでに「トクホ」という制度があったのだから、「機能性表示食品」は、「『健康に資する』と消費者に思わせて購入する気にさせよう」という積極的なぎもう行為がなくては成立しない。よって、もっと悪意を感じさせる書き方にしなくてはいかんだろう。
「
中小企業にぎもう行為をさせて税収アップを目論む」というのは、
実に悪辣な企画である。この企画を、日本政府は、なんと「
経済成長戦略」と呼んでいるらしい。
この発想、なにかに似ているぞ、と思ったら、そうだよ、世界のエリート層が「mRNA薬剤」を「ワクチン」と呼んだ、アレである。
参考: 『【Q】「プロパガンダだと言っている人もいるが、自分ではプロパガンダであるかどうか判断できない内容」については、どうすればよいですか。(2024年2月4日)』
https://jp.rainbow-link.com/FAQ.htm?&faq_id=416記事のタイトルをよく見たら、「消費者を騙しても儲けるぞ」というぎもう行為を「経済成長戦略」と銘打ったのは、
安倍政権らしい。この企画が始まったのは「
2015年」だと。記事本文にそう明記されている。
2015年。
「コロナパンデミック」(←まあ便宜的に)の4年前である。
...嫌な感じがする。安倍政権の「機能性表示食品」企画は、「
国が『健康にいい』と推奨していると認識すればあっさりと購入に走るタイプの人間が何人くらいいるかを調べるため」の「
mRNA薬剤企画の下調べ篇」だった可能性が否定できないからである...
【編集履歴】
Mar 31,2024 太字部分を増やしました(「安倍政権」など)。
Apr 1, 2024 「mRNA企画」を「mRNA薬剤企画」に変更しました。