女性であり、同性愛者であることで日本国内で迫害されたこと、日本では法整備がなされておらずその複合差別から逃れられないことなどをカナダ政府の移民難民委員会が認めた。
難民決定通知書では、2人が受けた差別に加え、国連女性差別撤廃委員会の日本への所見なども踏まえ「差別が日本全体にある」などとして、女性や性的少数者の人権が十分に守られない日本の状況を判断理由とした。
source: 『
日本人女性カップル、カナダ政府が難民認定 「日本国内で迫害」』
私は、カナダ政府の移民難民委員会の判断は、妥当だと思う。
しかし、
この朝日新聞デジタルの記事は、言及が足りないと思った。私は、次の内容を記述するべきだと思った: 天皇の親戚をメンバーに持つ与党自民党が、憲法と家族法の改正を希望していて、すでに草案を作成する段階に至っている。その自民党の選挙を支援しているのは、フランスとロシアで「カルト指定」されているカルト宗教団体であるが、そのカルト宗教団体の「家族」に対する「イデオロギー」は、同性愛者の権利とは相容れないものである。つまり、自民党が与党である現在と現在に続く近い将来、同性愛者の権利向上は見込めない状態であることは明らかである。
私は、カナダに亡命したカップルが日本にいても、「愛し合うふつうのカップル」としての権利を享受できないことは明らかであり、「愛し合うふつうのカップル」として生きるために難民申請することは妥当な選択肢の一つだと思う。しかし、「カナダ人が窮乏状態に追いやられている」という趣旨のカナダ人のレポートを読んだので、カナダが「移住に適した国」だとも思えない。日本は「停滞決定」であるのに比べ、西側は「過渡期」にあるので、いずれカナダの状態がよくなる可能性はゼロではないが、日本人が、カナダ人や西側の人々に、「単独でガンバレ」というわけにはいかないだろう。我々は、世界で変革しようとしている人々をサポートし、また、自分たちもサポートしてもらう必要があるだろうと思う。
私は、「変革を希望する人々」が、国境を越えて、互いに助け合うことができるとよいと思う。
【編集履歴】
May 19. 2024, 03:28 JST : 「愛し合うふつうのカップル」として生きたいと思うのに → 「愛し合うふつうのカップル」として生きるために