「能動的サイバー防御」とは、なんとバカバカしいネーミングだろう。詐欺臭はなはだしい。「
機能性表示食品」を思い起こさせる。「能動的サイバー防御」という言葉からは、私は、社会のなかに突如として「無駄に痛めつけられる庶民の一団」が出現する、「非常に暗い未来」「あってはならない未来」しか想定できない。
そもそも、「攻撃された」というのは、どのように定義するのだろうか。「サーバー管理者が現在進行形で侵入されているのを見つけた」というのであれば、侵入する側も侵入される側も納得できる「攻撃された」なる状況だと言えると思うが、それ以外のケースで、侵入する側も侵入される側も納得できる「攻撃された」なる状況が何かあるだろうか? 私にはかかる状況は思いつかない。私には、「攻撃された」という状況は、被害者から見た場合はほぼ「事後発見」のケースで、そのうち、加害者とされた側も「そうだよ、おれっち、侵入した」と認める場合は、「被害者が証拠を提出した場合」に限られると思う。
私の考えでは、サイバー空間において「攻撃された」場合に被害者が取れる対応は、「迎撃」または「報復」のいずれかしかない。