「外国人移民がイヤだ」と一部の日本人が主張している。そして別の一部の日本人が、その日本人たちを名指しないしは特定する形で、「日本人が外国人差別をしている。国際的な観点から見ても認識が遅れていて、バカ丸出しである」とせせら笑っている。
これは典型的な分断工作の表出である。
分断工作と距離をおくために、まずは、「イヤだと主張している(政治とは無関係の)一般の人々がいる」という事実だけに着目して考えてみよう。
この「イヤだと言っている人々」こそ、まさに、「移民と隣人として暮らす日本人たち」である。
そして、「政策についてイヤだと表明すること」は、正当な行為である。
これが厳然たる事実であるのだから、移民政策が成功する可能性の低い政策であるこということがわかる。「イヤだと言っている人々」の一部が移民に対して暴力的な存在になることが予見できるからである。「成功する政策」とは、住民たちの法益が完全に守られる状態を作出ないし維持することができる政策である。
「DV夫」と「被害者妻」が棲み分けることを重視するグローバリスト系左派エリート(USAIDから小遣いをもらっている人々)が、「移民はイヤだと主張する日本人」と「移民」とを隣り合わせで暮らさせようとすることは実に滑稽である。この現象からは、グローバリスト系左派エリート(USAIDから小遣いをもらっている人々)が人権や幸福追求権を机上の学習材料として吸収し、西側のプロパガンダを基準に行動していることが見て取れる。
「移民はイヤだと主張する日本人」を「国際的観点からみて遅れており、おバカである」と定義している面々が、まずは移民と同じアパートで隣人としてうまく住んでいる様子をリアルタイム動画で2年ほど流すことだよ。そうすれば、「移民はイヤだと主張する日本人」は、グローバルエリートの子分たちの主張に対して、一定の理解を示すようになるであろう。少なくとも、「外国語に堪能であれば、移民と仲良くやれる人々がいるようだ」ということを事実として受け止める人々が現れるだろう。そうすると、この無意味な平行線状態からは離脱できるだろう。
平行線状態からは離脱できたとしても、私は、この政策の成功は実現不可能だと思う。また、私は、移民を移民にするのではなく、移民が「自分たちの土地で、誰からも差別されずに、生き生きと母国語で生活する」ことをまずは助ける必要があると思う。優先順位は、「移民を移民にしないこと」である。どれほど土地が壊れていても、西側のAIと中国のロボットがあれば、それまでとは段違いに住みやすくできるはずだ。国際機関が移民を推奨するだけで、移民が移民にならずに済むようにすることを実行しなかったことから、国際機関が役立たず(支配層のツール)であることがわかる。国際機関は前例踏襲なので、『ChatGPT』のような「成長可能性」はない。