いままでの西側世界の統治システムは、WEFという「選挙によらない代表」が各国の政治家に「指示を出す」形態の、「金持ちが裏側から政治家をあやつって統治するシステム」であった。彼らが目指しているシステムの「未来」は「New World Order」といい、政治家を排除して、自分たち「金持ち」が「世界統一政府」となり、直接「持たざる民」を統治するシステムである。「New World Order」は、「地球は金持ちの直轄領企画」といってもいい。地球をまるごと自分たちの封建型領土にしちまおうという寸法である。
「New World Order」では、庶民は、Digital ID (日本では「マイナンバー」として知られている)を刻印された「農奴」に転落する。
現行のシステムと「New World Order」について、左翼は何も文句を言ったことはない。なぜなら、「左翼」は、このシステムの上級構成員であったからである。
「左翼」は、「New World Order」においても、自分たちは「農奴身分」に落とされることなく、「マスコミ担当」のような上級職を得られるのではないかと期待して、現支配層のプロパガンダの拡散作業に勤しんできた。
このシステムに殴り込みをかけ、実質的なクーデターを敢行しようとしている一団がある。トランプ=マスク組である。「西側のオールドメディア」の「報道」によると、マスク氏は、アメリカ政府の情報システムに完全にフリーパスでアクセスできる権限を得たそうで、「左翼」は、いま、そのことに腹を立て、「選挙によらない代表がそんな大きな権限を持っていいのか」と大騒ぎしている。
Mr.Alan Macleodのような西側のジャーナリストの活躍により、マスク氏が「WEF体制」の重鎮であることは明白であるから、このクーデターが「庶民のため」になる可能性はあまり高くない。それどころか、現支配層の「金持ち連中」のなかで権力争いが起きていて、トランプ=マスク組がライバル数を減らそうとしているだけだという可能性すら否定できないのである。
よって、私の考えでは、「左翼」が腹を立てる場所は、
「トランプ=マスク組のクーデターが『庶民のため』になる可能性が低い」ところだと思うのだが、みなさんはいかがお思いになるであろうか。「左翼」がマスク氏の勢いを止めたいのであれば、マスク氏から、「庶民のためになる結果を残す。庶民のためにならない結果であれば(現支配層の『New World Order』を強める結果にしかならなければ)、自分は皆を騙し扇動して金持ちにアメリカを売り渡した反逆罪でブタ箱に入るつもりだ」という言質を取るべきである。