このお仕事(
https://www.lancers.jp/profile/35mk6/portfolio_popup/678636)の話。
私がすべての情報を取り出したので、お客様は、「もう自力で移設できる」とお考えになったのであろう。私に後払い分を支払うのがもったいなくなったのだろう。それであればそう言っていただきたかった。私は自分でも「いい仕事をしている」と思っていたので、最後までお仕事をしたかったが、お客様が「情報を取り出してくれてどうもありがとう。あとは自分でできそうだという感触を持ちました。申し訳ありませんが、ここで仕事を終了したことにしていただけませんか? あとは自分でやりたいのです」とおっしゃるのであれば、それはそれで話し合いに応じさせていただけたと思う。なぜなら、当社は着手金制なので、コンサルティング量から見ると割が合わなかったとしても、「データ取り出し作業代」をすでにお客様にお支払いいただいたものと考え、ある程度の損を飲むことはできたからである。
そう、私は、「データ取り出し作業代」をすでにお客様にお支払いいただいたものと認識しているから、お客様が私が取り出したデータをお使いになることについては異議を唱えるつもりはない。お客様は堂々とお使いになればいい。
しかし、あらぬ嫌疑をかけられたうえ、誹謗中傷されたのは、残念であった。私はお仕事をいただいた側であるから、私のほうからお客様に法的手段を取ることは非常にハードルが高い。悲しい思いをした受注側はたいてい「そんなことを言うなら訴えてみろよ。訴えてもらえるならば申し訳ないが思い切り反訴するぜ。慰謝料もよろしく」と思っているが、自分から自分のお客様を訴えるということは、ほんとうに、非常に、ハードルが高い。日本はアメリカと違って裁判は経済行為にならないので、よほどの事情がない限り、受注側は訴えることはない。
こういうとき、着手金制ではない事業者は、ほんとうにキツい思いをなさるだろう。誹謗中傷されたのにお客様にその誹謗中傷を「事実である」として訴えてもらえない場合、「全面的泣き寝入り」になるからである。
仕事マッチングサイトは、コンサルティングサービスが入る仕事については、着手金制にしたほうがよいと思う。「妥当な金額」については、西側のデータセットが利用できるだろう(購入することもできるだろう)。
発注者が受注側を誹謗中傷すれば、信頼関係をこわせるので、仕事を途中終了させやすくなるということは分かる。しかし、そんなことが横行すれば、仕事マッチングサイトは決して社会のインフラには育たないであろう。